こんにちは。Clover出版営業本部長・桜井です。昔は、出版できるのは一握りの世界でした。しかし、今の時代、本気で出版したいと思えば可能性がある時代です。理由は、個人がSNS等でメディアとしての機能を持てる時代になっているからです。
しかしです。出版実現がゴールではなく、売れなければ意味がないように、せっかく出版できたにも関わらず、増刷出来ずに終わる著者が9割近くいるという信じがたい事実。毎日のように新刊が200点近く生まれ、年間で8万点近い新刊が生まれる中、増刷出来る著者が一握りの世界。仮に増刷できたとしても、ビジネス書で言えば1万部突破が成功の基準。10万部いけば間違いなくベストセラー作家と呼ばれますが、難事中の難事でしょう。
ちなみに、10万部の本は0.3%くらい。ミリオンなんて年に1本出るか出ないかです。そんな世界にあって、過去に何社かビジネス書に強い出版社で働いたり、ビジネス書専門の国内トップのプロデュース会社で働いていた時に、10万部突破の本をいくつか輩出してきました。
ミリオンセラーの著者、名前を挙げればほとんどの人が知っている人とも関わってきたから言える、【出版で成功する人の3つのポイント】というのがあります。その3つとは、
出版で成功する人の3つのポイント
1. 信用(プロフィール)
2. 運の強さ(成長)
3. オリジナルな言葉をもつ(ポジションング)
です。ジャンルによっては、ファンを多数抱えている人ということも大事になりますが、これは、皆が皆できるわけではないし、特定のファンを抱えていなくても、あなたという素材と、その素材を活かす料理人になる編集者との組み合わせ次第。つまり、企画力勝負が一番になります。その企画力で勝負すると言っても、上記の3つは極めて大切なのです。
そして、その元になる「情熱」の強さ、「熱量」の高い人というのが大前提になります。どれを欠いても売れることはありません。また、これらに一貫性があることが肝心です。
まずは、1の信用(プロフィール)が重要です。
信用(プロフィール)について
プロフィールは自己紹介であると勘違いしている方がおります。間違いではありませんが、本質は、あなたは誰を救える人ですか?どんな不満や不安を解決できるプロなのですか?を感じ取れないプロフィールはNGです。このプロフィールの大切さをお伝えするのは大変難しく、このブログで説明しづらいものです。ですから可能な限り伝えます。
過去にどんなにプロとして活躍していても、よほど全国の人に知られた人で、その道のNO.1のポジションを取れていれば例外になりますが、今も変わらず活躍している人が条件です。
読者は鋭敏に時代の空気を嗅ぎ分けます。価値観が多様化している、時代の変化が速いいま、いまここで活躍しているという人が大事になります。
本題に戻り「信用」についてですが、誰にでもわかる言葉で説明しなければなりません。一番やりがちな過ちは、形容詞で表現する人です。「きれい」「うつくしい」「すごい」「おもしろい」などです。形容詞はあくまで主観にすぎません。
「きれい」で表現したいなら、なぜ「きれい」なのか?何をもって「きれい」なのか?または、その「きれい」を保証してくれる有名人がいればまだしも、自分が勝手に言っていれば誰も信用しません。答えは、固有名詞や数詞で「信用」できる人だと説明しなければダメなのです。その固有名詞や数詞で表現されたプロフィールを見て実績がわかります。
最後にもう一つ。
ダメだった時の自分と成功することができた今の自分の間にギャップがある表現を短い言葉で伝えられるかが大切になります。
続きは次回に。