明けましておめでとうございます。編集部タヤでございます。旧年中はたいへんお世話になりました。昨年8月に中途入社して、そこから半年もたっていないことが信じられない、そんな濃密濃厚な令和元年でした。本年はもっともっと濃密な1年にしていきたいと思います。
さてさて、年明けのブログのテーマをどうしようかと考えたのですが、なかなかまとまらず、グルグル、グルグル、、、2回3回まわりまわって、吹っ切れました。新年一発目は「大人げない」でいきます!
なんでこんな言葉を出したのか。話は昨年師走のある日にさかのぼります。以前のブログで写真を趣味にしていることを書きましたが、その日はそんな僕にとってなんとも待ち遠しい日でした。
BSフジ『小山薫堂 東京会議』の公開収録。お題は「動画対決 結果発表&トークショー」

動画対決に臨むレジェンド3名 左から松任谷正隆さん、ハービー山口さん、小山薫堂さん
番組の名物企画で、小山薫堂、松任谷正隆、ハービー山口の3名が、写真対決を行うもというシリーズがあるのですが、今回はその動画版。小山薫堂さんは言わずと知れた売れっ子放送作家。
松任谷正隆さんも音楽プロデューサーとして、ユーミンの旦那様、アレンジャーとして、音楽界では神のような存在。
ハービー山口さんは写真家として、たくさんの素晴らしい写真を撮り続けています。ちなみにハービーさんの写真はもちろんのこと、本も大好きで、文筆家としてのハービーさんも私はとっても尊敬しているのです!
長々と書きつらねてきましたが、何が言いたいかというと、この3人が、とてつもなく偉大な人、各業界で最大級の成功をおさめている人、とにかくすごい人だということ!!!(貧弱な語彙力ですみません)
この大御所3名が予算50万円と富士フィルムさんから貸与された機材を使って、100秒の動画を作る。そして1位、2位、ビリ!を決めるのです。アナウンスによれば、みなさん本業より本企画優先で動画制作に励んだとのこと!
実際、、、ある方は、自腹で予算をつぎ込み、あの国民的超大御所シンガーの、“この動画のためだけ”の歌唱を動画に突っ込み、またある方は海外ロケを断行したりと(半分ネタです)、はたまたある方は、キャリアの原点となったミューズ(女神)に数十年ぶりに再会したりと、ものすごい熱の入れよう!!
松任谷さんは前日夜、「こうすればよかった。。。」「ああしたほうがよかったのでは???」となかなか寝付けなかったそう。ここでは書ききれないほどのこの企画に対する想いを嬉々として語るのです。

特別審査員の一人は、なんと佐野史郎さん! 写真の腕前もプロ顔負け! 大好きな俳優さんです
審査員の方か、アナウンサーか定かではないのですが、その様子を見て発した「みなさん大人げない!」という愛あるコメント。なんと素晴らしい誉め言葉だろうとぼくは感じたわけです。
歳を重ねるごとに、ひとは大人になっていく。世の中の仕組みを勉強し、酸いも甘いも知り、お落ち着いていく。大人の定義はなにか、という問題はおいておいて、いわゆる大人になっていく。でもともするとそれは人生から潤いが奪われることにもなりかねない。
「感動」や「ワクワク感」が失われた人生なんて考えただけでもつまらない。けれども、それを当人は気が付かないことが多いのです。大人げない」といわれた、その3人を見ていて初めて気が付いた。そしてもう一つ、偉大な3人が生み出した100秒動画。100秒という短い時間につまった、制作者の想い、心の機微、メッセージ。どの作品も胸を打つものでした。
自分の仕事は本を作ること。本というコンテンツをクリエイトすること。だからこそ、強く感じました。その「大人げなさ」があったからこそ、人の心を打つ作品が作れたのだということを。(ジョブズの名言「stay foolish!」も頭をよぎりました)
嬉々として制作秘話を語る業界レジェンドたちの姿を焼き付け、「大人げない自分でいられているか?」折に触れてそう自問自答しようと思ったわけです。縮こまらず、のびのびと、嬉々としながら、世の中を少しでも豊かに、幸せにする本を、コンテンツを、今年もたくさん作っていきたいと思います。
改めまして、本年もよろしくお願いいたします!!
※公開収録に参加した番組は12月21日に放送されました。お三方の制作動画はBSフジのサイトで視聴できますので、興味のある方はチェックしてみてください。